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インフルエンザの新薬「ゾフルーザ」について簡易なまとめ

今年もそろそろインフルエンザに気をつけないといけない季節になってきました。

自分は勿論、小さいお子様がいるご家庭は心配も尚更だと思います。

 

インフルエンザの治療薬というとタミフルやイナビルが有名ですが、今シーズンから本格的に処方される機会が増えるかも知れない治療薬を紹介します。

 

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ゾフルーザ」という薬です。

耳慣れない薬だと思うので処方されても訝しがることがないように要点を抑えてもらえればと思います。

 

ゾフルーザはイナビルのような吸入薬ではなくタミフルと同じ錠剤タイプです。

 

タミフルと比較すると下記のような利点が説明されています。

 

①一回の感染に対して1錠飲むだけで良い

一日2回を5日間飲み続けなければいけないタミフルに比べて、一回の感染につき一度の内服で済むのは患者としてもかなり楽ですね。

 

タミフルより副作用の発症率が低い

臨床試験の結果副作用の発生率はタミフル8.4%に対してゾフルーザは4.4%と低い数値が確認されています。

 

③二次感染予防が期待できる

既存のインフルエンザ薬より体内のウィルスの減少速度が早いことが確認されています。感染力を持ったウィルスが死滅する速度が速いので、家族内や病院内の二次感染率の低下が期待されています。

 

タミフルやイナビルよりも優れた点が多いゾフルーザなので、タミフルを処方するお医者様には「ゾフルーザにして下さい」と言いたくなりますよね。

ただ、ゾフルーザの処方に慎重になるお医者様がいらっしゃるのにも理由はあります。

 

それはゾフルーザを内服するとインフルエンザウィルスが突然変異することが稀にあるということ。

 

ゾフルーザの影響を受けたウィルスの細胞のたんぱく質変異が確認されています。

突然変異と聞けば身構えてしまいますが、臨床結果では通常のウィルスより10時間程度(半日ぐらい)完治が遅れる程度の影響のようです。

 

ただ、その変異のことも踏まえゾフルーザは新しい薬なので、影響が本当にないのかどうか見極める為に今シーズンは処方を見合わせようというお医者の意見も正しいかと思います。

 

ゾフルーザについて認知して頂きたく記事にしましたが、インフルエンザの治療薬についてはお医者様に聞くのが一番です。

機会があればかかりつけのお医者様に尋ねてみるのも良いかも知れませんね。

 

一番はインフルエンザにかからないこと!なので地道な日々の予防も忘れずに。