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地方新聞とTwitterのこれからについて考えてみた【新聞はもういらない?】

先日とある広告代理店の方とお話をしている際、「最近、新聞社各社がページ数を縮小する傾向にある。読売新聞などの全国紙に比べ、地方新聞でその傾向が強い。」というお話を伺いました。

 

今更言うことでもないですがネットの普及により情報を得るツールとして紙の新聞は、衰退の一途を辿っています。

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紙の新聞の世代別購読率

※10代-3.6% 20代-7.4% 30代-16.6% 40代-28.3% 50代-48.1% 60代-59.9%

ネットに触れる機会の少ない(もしくは無い)高齢者層で50%以上を確保しているものの、年代が若くなるほど購読率が落ち込みは激しい。

 

情報媒体としては残り続けるでしょうが、今後10年、20年と時間が経てばますます需要の無い媒体になっていくのではないでしょうか。

 

各社でも様々な生き残りの施策を行っていると思いますが、その中でも今後メディアの中心になり続けるであろうネットの活用をどのように行うのかは非常に重要なポイントです。

 

特に利用者層が若いであろうtwitterを例にとって各社アカウントを比較検証してみました。

 

比較対象に選んだ3社

 

何十紙を比較する気力はさすがに無いので3社のみピックアップ。

 

選んだのは、

・「北海道新聞

・「神奈川新聞」

・「茨城新聞

の3紙です。

 

理由については、北海道新聞には特に理由はありません。

というか、何社か事前に比較ポイントを決めて検証したところ、北海道新聞とそれ以外の新聞に明確な差が無かったので「標準的なケース」として選びました。

 

「神奈川新聞」と「茨城新聞」については、それ以外の地方紙に比べ明確な違いが見られた為、比較対象として選定。

 

標準的なケース(北海道新聞)と神奈川新聞・茨城新聞の違い

 

その明確な違いとは紙の新聞発行部数に対してtwitterのフォロワー数が目減りしていないという点です。

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北海道新聞が発行部数に対して8分の1程度に目減りしていることに対して、神奈川新聞はむしろtwitterのフォロワー数が上回っています。

茨城新聞も発行部数に対して近いフォロワー数を確保しています。

 

北海道新聞が良くないように見えますが他社のデータも見てみると、同じぐらいの発信力を確保している神奈川新聞と茨城新聞の方がレアケースであると言えます。

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減少率に差はあれど、やはり新聞の発行部数に対してtwitterのフォロワー数は大分目減りするのが標準的なケースのようです。

 

ちなみにイメージとして北海道に比べて、神奈川県や茨城県の方が若い世代人口が多い為に顕著な差が出ているのかなと思い、人口の世代割合を調べてみましたが3世代で測定する分にはそこまで世代割合に顕著な差はないように感じます。

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神奈川新聞・茨城新聞のフォロワー数が多い要因とは?

 

世代割合の土壌に決定的な差が無いならば、何故ここまでフォロワーの数に差が生まれるのか個人的に気付いたポイントをあげていきます。

 

①自社HPとSNSの連携

3社のホームページのトップ画面を見比べてみて気付いたのはSNSとの連携の意識度

神奈川新聞には大きめのtwitterボタンが配置してあり、茨城新聞にはタイムラインが表示されています。

対して北海道新聞はトップページの下の方に公式SNSfacebooktwitter)と小さいテキストが他の項目に混じって記載されているだけ。見つけるのに時間がかかりました。

 

HPの来場者をSNSへリンクさせる意識には大きい差を感じたところです。

※ちなみにHP自体の作りも神奈川新聞、茨城新聞はすっきりとして見易いデザインであるのに対して北海道新聞は(個人的感想ですが)瞬間的な視覚で情報が得辛いユーザーライクでないデザインに感じてしまいました。

 

リンク貼っていいのか分からないので興味ある方は検索してトップ画面だけでも見比べて見て下さい。

 

tweet数とtweetへの画像添付率

まず、3社のtweetを比較して分かったことは投稿への画像添付率に差があること。

神奈川新聞と茨城新聞tweetのほとんどに画像が添付されていることに対して、北海道新聞の添付率はかなり低い。

 

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twitterはタイムラインが流れやすく読み飛ばしの多い媒体なので、読み飛ばされないように興味を引く画像を添付することは工夫の一つだと感じました。

 

③発信する情報の質

次に、気付いたのはtweetする情報の質について。

神奈川新聞や茨城新聞tweetは全てがローカルな情報です。

※地域の産品やイベント、地元出身のスポーツ選手の活躍や地元にゆかりのあるタレントの記事など

 

対して北海道新聞はローカルと全国級のニュースのtweet割合は半半ぐらい。

 

②とも関連するのですが、画像添付などで目を引く工夫を行いながらターゲットに向けて他のメディアでは得ずらいローカル情報をtweetする神奈川新聞と茨城新聞

 

対して、北海道新聞以外のアカウントでもtweetされる全国的なニュースの比率もそこそこにある為、わざわざ北海道新聞をフォローする必要性が薄くなるんじゃないかという印象を受けた。

 

気付いた3点のまとめ

・自社サイトからSNSへの導線を作る

tweetの視覚効果を考える

・無駄なtweetをせずターゲットに有用な情報のみを発信

 

が気付いたことのまとめです。

 

こうして見るとごくごく単純なことですが、単純な気配りの継続がフォロワーの差に繋がっているのかも知れません。

 

【補足】

北海道新聞がローカルに振り切れない理由としては思い当たる点があります。

北海道新聞は紙新聞の道内普及率が読売新聞や朝日新聞など全国紙を抑え、第一位です。(神奈川新聞・茨城新聞は2位以下)

北海道新聞を読む道民に対して全国紙に劣らない質の全国ニュースを提供する必要があるのです。

※道内には十勝毎日新聞などもっとローカルな情報を扱う役割の媒体も存在する

ただし、理解できるのは紙媒体や自社サイトでの全国ニュースの取扱いについてであって全国ニュースを北海道新聞のアカウントがtweetする意義については疑問です・・。

(全国紙やネットニュース媒体のtweetが溢れているので需要はないと思う)

 

地方新聞のtwitter運用について勝手に提言

個人的に考えた地方新聞の今後のtwitter運用を提言してみます。

 

1.tweetする内容はローカル情報に限定する

 

これだけ。勿論、発信の仕方や選定は各社工夫が必要だとは思いますが。

 

これの理由としては、

 

・無駄なtweetが減る

必要性の薄い情報を数多く乱打することはむしろアカウントの信頼性を損なう。うざいと感じられることがリフォローを招きます。

twetterで全国ニュースを地方新聞が呟くメリットは考えられる限りは0です。

興味を引きそうなローカル情報のみ厳選してtweetを行うようにしたらよいと思う。

 

・ターゲット(地域住民)に対してのアプローチ

地方紙のアカウントをフォローする人の多くはローカルニュースに関心がある人が殆どだと思う。

イベント情報や地域ニュースを個々に拾うのって結構手間がかかるので、「○○県に住んでるから○○新聞だけフォローしとけば地域のことはだいたい分かる」みたいな優位性や必然性が確立しやすい。

地域に根ざした新聞社や記者だからこそ提供できる情報って多いと思う。

極端振った例えだけれど、地元のインフルエンサーを目指すぐらいの感覚で良いんじゃないだろうか。

 

・ターゲット以外(地域住民以外)へのアプローチ

地域住民しか知らないようなニュースや産品・イベントって、外の人間から見ると凄く面白かったり興味深かったりする。

そういった情報を発信することでエリア外の人々に対しての拡散力も高まると思います。

※○○県のことを知りたいって時にその県の地方新聞をフォローしたくなるようなアカウントになること

 

の3点からローカル特化アカウントへの転進に舵を切られてはいかがかなと思います。

 

 

※もし、新聞関係者の方がお読みになることがあればご指摘やお怒りなどあるかも知れませんが一素人の浅知恵と、どうかご容赦下さい。

 

今回も閲覧ありがとうございました!